11月6日日曜日、「あべのハルカス」の25階ホールにて、
「一般社団法人大阪府内科医会」主催の、
健康に関する一般公開イベント
「第18回 市民公開講座 糖尿病は誰が治す?」が開催されました。
↑大阪府内科医会会長で、糖尿病専門医の福田正博医師の挨拶からスタート。
福田正博会長からは大阪府内科医会の活動や
今回のテーマの糖尿病の脅威について、
「大阪糖尿病対策推進会議」の清野裕(せいの・ひろし)委員長からは
糖尿病人口や増加の背景、さらに、
「次回は、ここにお越しの皆さん一人ひとりに友人一人を連れて来てもらって、
知識の輪を広めましょう」と挨拶がありました。
続いて、糖尿病専門医でもある福田正博会長の基調講演に移ります。
↑福田正博会長による基調講演
「糖尿病にならないために、でもなってしまったら」
「糖尿病とは?」
「診断基準とは?」
「糖尿病を治療しないといけないのはなぜ?」
「食後血糖を下げる方法とは?」
「糖尿病の薬は?」
など、糖尿病の基礎知識のわかりやすい説明が続きます。
中でも、「糖尿病になりやすい人とは?」
と、次の7項目が挙がると、会場からはどよめきがおこりました。
(1)家族(血縁者)に糖尿病がある
(2)20代前半より体重か増えている
(3)家族に肥満・脳卒中・心臓病がある
(4)歯周病がある
(5)検診で少し血糖値が高いと言われた
(6)ストレスが多い(イライラ)
(7)先送りする人、もったいないと思う人
「 『先送りする人』とは、宿題を後回しにする人。
明日から始めようと言って進まないですね。
『もったいないと思う人』とは、例えばバイキングで
元を取らなきゃと思うでしょう。これも肥満になりやすいです」
と、福田医師が話すと、会場がどっと受けます。
↑福田会長の著書で、弊社代表の朝日奈が企画編集した
『糖尿病は自分で治す!』(集英社新書 799円)にサインをする福田医師。
「お守りにする」とおっしゃる参加者の方がいらっしゃって、朝日奈は
「そのように言っていただける本を作れたことに感謝します」と申しております。
↑理事で、司会をされた正木クリニック(大阪市生野区)院長の正木初美医師。
福田先生の講演後は、休憩タイムとして、参加者全員で行う健康体操があり、
次に、「医師や薬剤師によるパネルディスカッション」が行われました。
糖尿病にまつわるアンケート、事前に寄せられた医師への質問をもとに、
福田会長と、副会長で泉岡医院(大阪市都島区)院長の泉岡利於(いずおか・としお)医師、
堺市立総合医療センター部長の藤澤智巳医師、
大阪府薬剤師会の近藤直緒美理事らパネリストの意見が発表されました。
事前アンケートで寄せられた、
「やせたいけれど低栄養も気になる。どうすればいいですか?」
「どういう運動がいいですか?」
「入院するといくらかかりますか?」
などの質問が紹介されると、
「筋肉のないやせ型は、サルコペニア(筋力や身体機能の低下)や
フレイル(虚弱)などの状態に繋がるので、必要な栄養素まで
カットするのは避けましょう。肉や魚、大豆などのタンパク質も必要ですよ」
「太ももと腰の筋肉を鍛えましょう。
テーブルに手をつけてゆっくり曲げてゆっくり伸ばすストレッチをしましょう」
入院費用について、入院の内容ごとに具体的な金額が提示されたうえで、
「高くなりますよ。
高額な療養費は払い戻してもらえる制度がありますが、
入院の必要もなく健康で払わないのが一番」
など、具体的にわかりやすい回答が次々と挙がり、
参加者の皆さんのペンの動くスピードがますますアップします。
↑全員参加の健康体操や歌のコーナー、別会場では健康相談コーナーもありました。
二時間半という長丁場ながら、
280名を超える参加者の皆さんの健康への意識の高さと、
それにこたえる医師のパワーとサービス精神が融合して、終始、
盛り上がりをみせる明るく楽しいイベントでした。
医師のみなさんはお笑いトークがお上手で、ウケをねらって(?)
話しをされているのが印象的でした。「大阪」だから(?)
取材しながら、我々もウケました。
このイベントは、毎年1回は一般公開で開催されています。
テーマは、その年によって変わり、毎回、身近な病気を取り上げて、
実情や予防法を学ぶ機会となっています。
次回も楽しみです!
↑会場となった、日本一の超高層ビル「あべのハルカス」
17階にあるオフィスロビーからの展望。
■弊社が企画編集した、福田正博先生の次の著書は、
全国の書店、ネットショップにて好評発売中です!
↑『糖尿病は自分で治す!』(集英社新書、740円・税別)
↑『専門医が教える 糖尿病食で健康ダイエット』(アスキー新書、743円・税別)
『専門医が考えた 糖尿病に効く「腹やせ」レシピ』(洋泉社、1300円・税別)
『専門医が教える5つの法則「腹やせ」が糖尿病に効く!』(マガジンハウス、1300円・税別)
『専門医が教える 糖尿病ウォーキング!』(扶桑社新書、720円・税別)
『糖尿病は「腹やせ」で治せ!』(アスキー新書、743円・税別)
■弊社代表が企画編集した『人に言えない不安やストレスと向き合う方法』(マガジンハウス)
の著者で、同会理事の野崎京子医師に取材した記事一覧はこちら
■同会副会長の泉岡利於(いずおか・としお)医師に取材した記事一覧はこちら
■同会理事の正木初美医師に取材した記事一覧はこちら
■大阪府薬剤師会理事の近藤直緒美先生に取材した記事一覧はこちら
■これまでに実施された同会の取材ルポは、
弊社サイト内「ニュース・フロム・ユンブル」でご紹介しております。
File.27 「第15回 女性と医師が語り合う会」
テーマは「いつまでも美しくいきいきと」
File.26 「第14回 女性と医師が語り合う会」
テーマは「脳をすこやかに保つには」
File.25 「第13回 女性と医師が語り合う会」
テーマは「ストレスと病気のつながりとは?」